久喜沈下橋
ちょっとした用事があって仁淀川町用居を訪問したあとの帰り道、国道439号から国道33号に入って松山方面にしばらく走ると、左の眼下に異様なたたずまいの沈下橋を見つけた。
地獄のような岩場の中の沈下橋…
気になって仕方ないので、車をUターンさせ、橋のたもとまで下りてみることにした。下りてみると、何やら昭和10年につくられた、現存するものの中では高知県内最古の沈下橋で、国の登録有形文化財にも登録されているらしい。国道33号のこのあたりの区間はよく走っているのだけれど、今まで気づかなかった。
川と同じ高さまで下りてみて、たたずまいを「異様」に思った理由がわかった。橋の周囲の岩盤が、川の水(正確には大水の時に流れてきた岩石)に侵食されて、波打っているのである。これが「異様」な光景をつくり出す要素の1つになっている。賽の河原もこんな感じかもしれない。
ともあれ、面白い場所を知った。近くにあるドライブイン引地橋と並んで、このあたりを走る際には立ち寄ってみたいスポットの1つである。