今治へ

昨日のこと、今治ホホホ座で開催された「3.11以降の私(たち)」というイベントにお邪魔してきた。

キャンプシアター presents 『3.11以降の私(たち)』

このイベント、入場料は野菜でOKとのこと。参加者の持ち寄った野菜を炊き出しにしてみんなで食べるらしい。よく思いつくなぁ、こんな仕組み。

ホホホ座に着くと、さほど広くはないホホホ座の屋内空間の中に、おそらくはsnowpeak製であろう…、お洒落なドーム型テントが鎮座していてビックリした。

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野菜もしっかりと集まっていた。ちなみに僕(と妻)が持ち寄ったのは、玉川の産直で購入した春菊と原木シイタケ。

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ホホホ座のコアメンバーの方々が、一生懸命炊き出しを調理してくれていた。その間に参加者たちは、劇団250km圏内の演劇を観覧(?)し、そのあと、3グループくらいに別れて、震災後の生活や原発のことについて語り合った。

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ちょうどいい具合にお腹が空いたところで、いよいよお待ちかねの炊き出しタイム。

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とはいえ、炊き出しを食べながらも、青砥さんの解説が続く。青砥さんは復興過程の東北で見てきたものをスライドにして解説してくれた。
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昨年7月の集中豪雨の時に、ここ今治ホホホ座も支援物資の集積場所になった。そういう経緯があって、今回のイベントでは、大州の方々からのお礼のイチゴがふるまわれた。

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ところで、ここのところの今治はおもしろい。そしておもしろいことの多くに今治ホホホ座がかんできている*1

先月お邪魔させてもらった「タケオとヤミーの『今治で逢いましょう』」もおもしろかった。このイベントも主催は今治ホホホ座の面々である。

タケオとヤミーの「今治で逢いましょう」

イベント内容は、トウヤマタケオさんのピアノ演奏に合わせて、yummydanceの宇都宮忍さんと合田緑さんがコンテンポラリーダンスを披露する、というものである。とはいえ、とくにコンテンポラリーダンスについてはドシロートなので、詳しい感想は胸の内に留めさせてもらうことにして、むしろこのイベントの会場になった場所のことを書き留めておきたい。

会場となったのはビサージュ(VISAGE)という、閉業した商業施設跡地である。そこそこ大きい商業施設(ファッションビル)で、バブルの頃、外部資本の出店に対抗すべく、地元の人たちがお金を出し合ってつくった商業施設らしい。とはいえ、中心市街地の地盤沈下と歩調を合わせるように業績を悪化させ、閉業。その後、遊休施設となってからは長らく眠っていた物件である。

「せめてイベントの時だけでも…」ということで、場所を開けてもらったのだろう。中心市街地にとって、そのことの持つ意義はものすごく大きいはずである。ホホホ座の吾一さんにお聞きしたところ、この日は、商店街内で「空想商店街」というイベントも開催されており、そのイベントの企画者である地域おこし協力隊員のOさんが、ビサージュの持ち主に交渉を試み、話をまとめてくれたらしい。

ずっと中が気になっていた施設なので、イベントの休憩時間に、何枚か写真を撮らせてもらった。吾一さんたちは、上階層も見てきたらしい。うらやましい… f:id:nyamaguchi:20190322204517j:plain

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