淡路ヶ峠の空撮映像

昨日の話になるが、松山市桑原地区の東にそびえる淡路ヶ峠(あわじがとう)に登ってきた。

たかだか標高273mの低山なので、「そびえる」は言いすぎかもしれない。けれども、桑原地区においてはそこそこ存在感のある山である。小学校や中学校の校歌の歌詞にも登場するという。

名前の中に「峠」という文字が含まれているけれども、れっきとした山である。「峠」という言葉が「山」という意味で用いられている。ちなみに、四国では、「森」という言葉を「山」という意味で使うことも少なくない*1。その用法と似ている。

登山道は、コースにもよるが、宝ノ谷の砂防ダム横から登るコースや桑原中裏から登るコースが最もポピュラーであろう。地元の有志グループが登山道整備に尽力されておられるようで、とても歩きやすい。スニーカーで十分登ることのできる山である。

そういうわけで、桑原地区の住民のちょっとした散策先として愛されていて、毎日登っている人もいるほどである。知り合いの整体師さんも、運動も兼ねて、ほぼ毎日登っているとおっしゃっていた。

山頂にある展望台からの眺めもすばらしい。松山平野を一望できる。晴れていれば、瀬戸内海(伊予灘)に浮かぶ「ネコの島」こと青島や由利島(DASH島)も良く見える。

その淡路ヶ峠を、上空から眺めてみるとどう見えるのだろうか。気になったのでドローンで空撮してみた。

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やはり空撮した方が、淡路ヶ峠の山頂および展望台はかっこよく見える印象。桑原地区住民は、この展望台から下界を眺めることは多いが、この展望台それ自体を眺めることは少ないのである。
ドローンには、視線のベクトルを180度転換させる効果がある。この論点を応用して、何かおもしろい表現を考えることができないか。しばらく思案してみることにしたい。

以下、若干の反省点。

ドローンで松山平野をフツーに撮影しても、あんまり意味はない。展望台の上からドローンを使わずに撮った映像と、大して変わらないものになってしまう。ドローンでなければ撮れない映像とはどういうものか、感覚を磨く必要がある。
その意味では、淡路ヶ峠の肩越しに見える松山平野を撮影してみると、なかなかおもしろい映像になったかもしれない。つまり、淡路ヶ峠の主稜線(鶴ヶ畝尾根というらしい)の東側にある宝ヶ谷に沿うような形で、カメラを西向きにし、ドローンを平行移動させる作戦である。とくに、空気の澄んだ、夕陽の綺麗な時間帯がのぞましい。それって、まさに昨日のことなのだけれども、思い浮かばなかった。精進します。

*1:たとえば、愛媛県第2位の高峰はニノ森(標高1929.6m)という。また、昨年登った南予の瀬戸黒森も、「森」という言葉が「山」という意味で用いられている山である。cf. 2019年4月、瀬戸黒森から篠山へ。:アケボノツツジ咲き始めてます - にゃまぐち研究室